【塗り壁との付き合い方】風合いを長く楽しむためのメンテナンスのポイント
2019.04.08
注文住宅を検討される方で多いのが、塗り壁を取り入れたお家。塗り壁といえば、自然素材で、手作業で塗っていくので一つ一つ風合いが違うのが魅力。珪藻土やモルタル仕上げなどが有名ですね。継ぎ目がなく、自然素材の経年変化を楽しむことができ、耐火性や調湿性などの機能性も持ち合わせています。ここでは、そんな塗り壁のある家で、長く、そして快適に住んでいただくために大切な、メンテナンスのポイントについてご紹介していきます。
消しゴムやサンドペーパーなど身近なアイテムを使った塗り壁のメンテナンス
消しゴムで汚れを落とす
消しゴムで汚れを落とす
サンドペーパーで削って汚れを落とす
消しゴムで落とせないような汚れももちろんありますよね。例えば、調味料や色が着いた汚れなど。サンドペーパーは、そんな時のお手入れの味方です。ホームセンターに行けばどこでも手に入るので、これも簡単なお手入れ方法の一つです。サンドペーパーには粗さの種類がたくさんありますので、できれば塗り壁の粗さも考慮してあげたいところです。おおよその目安ですが、400番前後のサンドペーパーであ、木材の切れ端や消しゴムなどに巻きつけてこすってあげてください。
繊細な塗り壁には水を使ったり高圧力洗浄機は避けましょう
水や衝撃には気をつけましょう
塗り壁は職人が手作業で作り上げていくため、その仕上がりは美しいものです。できればその本来の美しさを損ないたくないですよね。塗り壁は自然素材で繊細な部分がありますので、水や強い衝撃には弱いところがあります。長く美しい塗り壁を維持するためにも、このことには気をつけておきましょう。
高圧洗浄機は塗り壁の外壁にはNG
ケルヒャーなどの高圧洗浄機は外壁のお手入れにはとても便利なものです。しかし、水や衝撃に弱い塗り壁に使うのはNGです。こうしたお手入れによってひび割れや欠けの原因にもなりかねません。本来の風合いや美しさも損なわれせっかくの塗り壁の味わいも台無しです。サイディングやタイル壁であれば、ガシガシ洗浄できますが、塗り壁は何といっても繊細。高圧洗浄機は使わないと覚えておきましょう。
壁にひびや欠けがある場合は上から刷毛で塗り直しも
DIYでお手軽に補修することもできます
汚れを落とせない場合や、ヒビなどがある塗り壁は、塗り直しも検討していきましょう。ホームセンターで同じ素材を購入し、刷毛などを使って補修することができます。家族揃って休日に補修するのも、楽しむことができますよ。お子様と一緒に、愛着のあるお家を楽しんでください。
困ったら業者やメーカーに補修を依頼しよう
ここまでのお手入れ方法では手に追えないようなものもあるでしょう。そんなときは、ご自身でメンテナンスして悪化させるリスクもありますので、ハウスメーカーや職人さんにお願いしましょう。他の壁に比べたらメンテナンスのコストは多少かかる可能性もますが、何より自然素材を使った心も体も気持ちいい住宅はかけがえのないものです。日々のお手入れはご家族で、数年に一度のメンテナンスはプロに、という割り切りも大事ですよ。
塗り壁の風合いを長く楽しもう
塗り壁を検討される方の多くが、その見た目の美しさをポイントにしています。どうしても汚れや補修が必要なところが出てきますが、自然素材の特性をしっかり理解した上で付き合っていきたいものです。時にはご家族でDIYとして補修を、時にはプロにも依頼しながら。今回の記事を参考にしていただければ、塗り壁ならではの味わいを楽しむことができると思います!